農園の自然

 カワセミが繁殖しました。

サツマイモの貯蔵の為に石の室(地下室)を造りはじめて3年目になります。 3年もかかっているのは、ひとえに時間と体力の欠乏の為です。そんないつ終わるとも知れない工事現場で昨年からカワセミが巣を作ってしまいました。 バンビアセスメントの結果、工事を…

 春3月 鳥4態

3月は畑の仕事が忙しくなる季節です。 育苗ハウスでの種まきはすでに始まっていて、キャベツ、レタス類はもうかなり大きくなっています。 ナス、ピーマンはまだ双葉ですが、まもなく鉢上げ(平鉢から一つ一つポットに移すこと)です。 先週はヒヨコ100羽が…

 オオタカその後

昨年暮れから頻繁にバンビ農園の鶏舎にやってきていたオオタカ。 いつ頃からか、餌をとって食べているわけでもないのに地べたにしゃがみこんでいるのを見るようになりました。 ある時など、餌バケツをぶら下げた私の足元4〜5mくらいの所に伏せていて、こち…

  温暖化の証拠探し?

「寒いですねー」という挨拶に、「えっ、暖かいですよ」 と反論してしまう無粋なバンビやんです。でも、気候、気温に一喜一憂の日々を過ごしている露地野菜生産者にとっては、 気になって仕方のない温暖化の気配なのです。 大寒の前日、うちの梅の花が一輪ほ…

 鵜呑みの限界?

明けましておめでとうございます。 風邪で4日間もの寝正月を過ごしてしまいましたがその間もカメラを抱えて家業の合間にシャッターを切り続けていました。 不思議とファインダーをのぞいていると震えは止まっていました。家の前の溜池には冬になると何羽かの…

  うちのオオタカ

絶滅危惧種にして、種の保存法に指定されているオオタカ。 このオオタカが主に鳥を餌にしているタカだという事は知られているでしょうか。 この頃うちの鶏舎を餌場と勘違いしたオオタカが頻繁にやって来るようになりました。 鳥好きの私としては歓迎、したい…

 農園育ちのホンドギツネ?

久々に哺乳類の登場です。正月の二日にワナにかかったキツネの話しは紹介しました。 実はその後、何者かが鶏小屋に侵入して、30羽のニワトリを成仏させていきました。 「食べるだけにして欲しい」、これが私の気持ちです。 そのときの光景は写真に収めてあ…

6月初旬。農園はますますにぎやかです。

「写したい、と思ったときにカメラなし。」今日も、ゴマダラチョウの産卵を目の前で見ながら、カメラがなく映像を撮り逃がしました。 なかなかカメラを肌身離さずというのも面倒で、つい空身で動き回ってしまいます。(それが当たり前なのですが)それでも自分…

にぎやかな春。 5月、生き物の姿が増えてきました。

畑の作業も忙しい5月、野良仕事の休憩時間として暇を見ては畑周りを観察しています。 軽トラに積みっぱなしのデジカメも頻繁に出番があります。こんなに虫やら花ばかり見せられてもという方もおいででしょうがこれが私の生きる道。 あきらめてお付き合い下…

堆肥の中のお宝

先日さらった木の葉は、夏野菜などの発芽を促す「温床」のざいりょうになります。私はものぐさなので、この温床をベニヤで組んで、永年使用しています。そしてさらに怠け者なので、新しい床を踏み込む直前まで前の床を置きっぱなしにしています。すでに今年も…

木の葉さらい

今では、山の木の葉を集めて畑の肥料にするという習慣もだんだんすたれつつあります。 化学肥料など無かった時代には、有機物なら何でも肥料にしなければ作物が獲れないという状況でしたから、 この作業は百姓の冬場の大事な仕事だったのです。 私は、温床を…

初梅

昨日、家の前の梅に花が咲き始めました。この梅の木は植えたのではなく、勝手に生えてきたものです。初めは何の木かわからなかったのですが一昨年から花をつけるようになり梅の木と分かった次第。ここに住み始めた私たち家族にとっての記念樹かもしれません…

鳥づくし

田畑、雑木山、溜池、湿地、小川、人家、篠ヤブ、こんなさまざまな空間が適当に複合しているこの辺の環境は、多様性に富んでいて素晴らしいものです。 それを証明するように色々な生物が私たちを取り囲んで暮らしています。私はそれらを観察して楽しんでいる…

2007末〜2008初 農園の動植物。

あけましておめでとうございます。 暖かなお正月です。 家の前の溜池も昨年からほとんど凍らなくなりました。 人類の経済活動による地球温暖化で無いことを願ってやみません。農園周りの動植物写真がだいぶ貯まりました。 ちょっと迷惑かもしれませんが、年…

  ムラサキシジミ、ゴイシシジミ、ウラギンシジミ、スミナガシ

今年の夏、農園周辺で見られた蝶です。 他にも、キチョウ、モンシロチョウ、アゲハチョウ、タテハチョウ、セセリチョウ、ジャノメチョウ、ヒカゲチョウ、 などの仲間が見られたのですが、写真の出来と見た目で4種のみアップさせていただきます。私が子ども…

オナガサナエvsシオカラトンボvsヤブカラシ

自然界の動植物の熾烈な生存競争、これを競争と表現するのは人間の思い込みかもしれませんね。 ともかく日常的に繰り広げられる、そんな光景も意識して見ようとしないと見落としてしまいがちです。(見たくもないという人もいるかもしれませんが。)私はこれ…

オオハキリバチ ミヤマサナエ

この頃は仕事中も、何処へ行くにもカメラを持って移動しています。 何しろ、動き回る生き物との出会いは、一期一会。せっかく見つけても記録に残すことも出来ず、カメラの無かったことを悔いること再三だったものですから こうなってしまいました。一応、仕…

サギソウ復活 初めの一歩

バンビ農園のメインの畑は、那珂川の支流の支流のまた支流の最源流の湧出地になっています。畑の南東側に小高いヒノキの山があり、その中腹からしとしとと水が湧き出しています。 十数年前までは、その湧き出し口までが谷津田として開墾されていました。 当…

 最近ハチにも凝ってます。

備中沢処分場反対運動の住民アセスが縁で、ハチに関してはほとんど素人の私が「栃木ハチの会」の会員になっています。先日は、バンビ農園でシロアシクサレダマバチというハチの観察会が行われました。このハチは、クサレダマという湿地性の草本に強く依存し…

イカルの住む農園

最近、日本野鳥の会に入りました。 元をただせば、35年前には大学の野鳥の会に入っていたので、出戻りなのではありますが。鳥の世界におけるこの35年の変化には大変厳しいものを感じます。 数多くの鳥がこの間に、普通種から珍鳥に変わってしまいました…

最近トンボに凝ってます。

農園の周りは多様な水環境があり、トンボもなにやら色々なのが飛んでいます。 これ、気にしなければ、全てただのトンボなのですが、処分場予定地の住民アセスで面倒を見てもらっているC.A.さんの感化を受け、この頃は,ふわふわ飛んでいる飛行物体を見ると気…

 カワセミ・ムカシヤンマ・キバネツノトンボ・キンモンガ

畑のほうは、夏野菜の定植もひと段落して、成長著しい草達との付き合いに頭を悩ますこの頃です。相変わらずデジカメキャッチャーとの兼業百姓を続けているのですが、今は忙しいです。 (作業のほうではなくて、色々な生き物がどんどん姿を現すので、それを見…

畑はキャンバス

植物の成長は私たち人間の時間感覚からするととてもゆっくりしています。 だから、草が伸びるのも、野菜が育つのも、前の日と今日では違いが分からなくても、一週間、一ヶ月の時間を経れば大きくなっているのが分かります。ところが、そんな時間を経ると昔の…

オオミズアオという蛾

鳥、蝶、花、などは国や県のシンボルになったりしているけれど,蛾は聞いたことがありません。 このような差別がいまだ、差別として認識されないというのは、この世に偏見というものは、有って当たり前、ということなのでしょうか。ところで蛾の中でもオオミ…

クロセンブリ

心の余裕を持とうということで、この春は畑仕事の合間にワラビなどの山菜をとったりして遊んでいます。昔は大切な食材確保のための労働だったのでしょうが現代人にとってはレジャーの一つになってしまいました。 今朝、近所のおばさんと畑で会いました。逢引…

 春の生き物続々登場

寒いままの春が続いていますが、「出るときには出る」と、多くの春を待つ動植物が動き始めました。 ミヤマセセリは畑に行く途中の路上をひらひらと舞っていました。 余りに地味な蝶なので蛾だと思う人も多いのではないでしょうか。 これは一昨年作った小さな…

かわいい顔してるのに。

家の前の南向きの土手に、大きな石があります。 この辺は何故かちょっと地面を掘ると大小の石がごろごろと出てくるのです。 地元の人の話では、大昔、那須山の神様と筑波山の神様が石の投げ合いをして、その石がこの辺に降り注いだからだということです。こ…

サワガニとシジミ

我が家のまん前には約一町歩(10,000㎡)のため池があり、そこにはブルーギルがたくさん棲んでいます。 おかげで、この溜池は他の魚や水棲昆虫にとって棲みづらくなっているのです。 けれどこのブルーギルも、流れ込みの水路や流れ出しの水路には棲息で…

ウソとベニマシコ

今日はバンビ農園のパック野菜の出荷日。いつに無い暖かい冬で、畑の野菜も痛みが少なく、今だけのことを考えれば、 いい野菜が出荷できて助かっています。 (地球温暖化だったら話は別ですが・・。この心配の声は多くの方から聞きます。)昨日は夕方、軽トラ…

  トトロの子ども発見

ニワトリの世話をしながら地面の落ち葉に目をやると、なんとトトロノそっくりな小さな芋虫を発見しました。 これがあのトトロの幼虫とか子どもであったら世紀の大発見。私も超有名人になれるのですが、そんなはずがありません。しかし、二本の角といい、胸(…