カワセミが繁殖しました。

サツマイモの貯蔵の為に石の室(地下室)を造りはじめて3年目になります。
3年もかかっているのは、ひとえに時間と体力の欠乏の為です。

そんないつ終わるとも知れない工事現場で昨年からカワセミが巣を作ってしまいました。
バンビアセスメントの結果、工事を遅延してカワセミの繁殖を出来る限り妨げないことにしました。昨年は巣立った気配が無かったので繁殖は失敗だったようです。
そして、今年も同じ巣穴にカワセミがやってきました。
4月19日、若葉の出始めたコナラの梢に魚をくわえたカワセミの姿を見ました。

冬の間に石を積み始めていたので今年は巣穴周りのロケーションもだいぶ変わりました。
別の場所に行ってくれると思っていたのですがどうもこの場所がお気に入りになってしまったようです。

しかし、なかなか用心深くて、巣穴に出入りする所は見えません。
5月の4日に朝1時間ほどビデオカメラの据え置き撮影をしてみました。
その間一回でしたが出入りを確認しました。

5月20日、巣穴前に2羽、餌をくわえているところを目撃しました。
すでに雛は孵り、給餌が始まっているようです。

5月22日、巣穴の中の撮影を試みました。
細いトンネルの奥なので全体は見えませんが、雛の羽がまだタケノコ状なのがわかります。

6月1日、巣穴の中は食べかすのような残骸でかなり散らかっているようです。
(姿に似合わずきれい好きでないのかもしれません。)

同じく6月1日、巣穴の入り口に魚が置いてあります。
雛に巣立ちを促しているのでしょうか。ここまでおいでと。

6月3日、朝巣穴の前を通ると、幼鳥らしきカワセミが慌てた様子で飛び去ってゆきました。巣立ったようです。


対岸の竹やぶの倒れた竹の上に総数5羽のカワセミの姿が見えました。
5マイナス2(親鳥)=3羽の雛が巣立った可能性があります。

残念ながらこの翌日を最後にこのカワセミ一家は姿を消しました。
どこか良い場所を見つけて育ってくれていることを祈らずにおれません。