にぎやかな春。 5月、生き物の姿が増えてきました。
畑の作業も忙しい5月、野良仕事の休憩時間として暇を見ては畑周りを観察しています。
軽トラに積みっぱなしのデジカメも頻繁に出番があります。
こんなに虫やら花ばかり見せられてもという方もおいででしょうがこれが私の生きる道。
あきらめてお付き合い下さい。
そういえば、大学に行っていた頃、生物部(ナチュラリストクラブ)を作って楽しくやっていたら、「まるで天皇陛下のような趣味ですね」という評価をいただいたことがあります。
確かに、生き馬の目を抜くような競争社会にいて自分の利益につながりにくいこんな趣味(?)にはまれるのは一部の突然変異だけかもしれません。
でも突然変異だけがたまたま変化した環境に適応して生き残るって言うこともあるかもしれませんし。・・・無いか。
「社会に居場所を求めず、自然界の何たるかを模索する人々に福音あれ。」かな。
5月に撮り貯めた写真です。一挙10枚。
<ホシハナノミ>
出荷作業中に目の前にいました。星の模様の花にいるノミのような虫ということでしょうか。
なかなか完成度の高いデザインのムシです。
また合えるなら合いたいと思ってしまうような昆虫です。
<ベニスズメ>
4歳の息子が発見。昆虫大好き親父に感化されてか虫を見つけると報告に来ます。
私は忙しくても見に行ってなんだかんだと説明してあげます。
ベニスズメなどの場合には「なんてきれいな蛾なんだろう」これでOK です。
同じ名前の鳥もいるようです。
<キバネツノトンボ>
トンボの仲間ではなくカゲロウなどに近い昆虫です。
うち周りでは3種類ほどこの仲間を確認していますがキバネツノトンボが一番稀少なようです。
飛び方はふわふわした感じではなく、けっこう直線的に早く飛びます。
<ホソミオツネントンボ>
合体中です。このトンボは数少ない成虫越冬のイトトンボです。
このか細い体で厳寒の冬をどう乗り切るのか不思議です。
<エンコウソウ>
湿地性の植物の多くが絶滅危惧種になっています。
このエンコウソウも例外でなく生育地は少ないです。
昨年、道路整備でつぶされることになった湿地から持ってきて移植しました。
地域個体群という観点からするとこのような移動は好ましくないのかもしれませんが
無くなるのを見過ごすことも出来ません。緊急避難場所ということで許してください。
<ショウブ>
家の前の溜池に生えていました。
花の咲かないアヤメなのかと思っていたら、こんな花が咲いていました。
節句に風呂に入れるショウブはこのショウブだそうです。
地味な花の植物だったんですね。
<カメ>
これも家の前の溜池にいました。
確認しているだけでも3匹います。それが天然ものなのか、もち込まれたものなのか定かではありません。
(一匹は私が近くの県道を歩いていたのを捕まえてきて離しました。)
大きなカメです。イシガメ、クサガメ?
<食用ガエル>
これも溜池です。色々な生き物の生息場所になっています。
外来種でうるさいので嫌われ者になっています。
ウチの猫は時々捕まえてきて食べています。こういう姿はかわいい・・・ですか。
<ギンイチモンジセセリ>
環境省、絶滅危惧掲載種です。
私は今年初めてこの蝶が農園内にいるのを確認しましたが、今まで気がつかなかった理由が分かりました。
飛んでいる様子が“蛾”そのものなのです。
セセリチョウ一般の直線的な飛び方でなく、よたよたひらひらとあてどなくさまようという感じは名も知らぬ蛾にしか見えません。
よく見ればあの図鑑でしか見たことのなかったギンイチだったという次第です。
良かった、良かった。<オオムラサキ終令幼虫>
6年ほど前にエノキの幼木を知人から分けてもらいました。
いつかオオムラサキが農園内で育ってくれないかという淡い期待があってのことでした。
その夢が今年かなった、かも知れません。(良く似たゴマダラチョウの幼虫かもしれませんので)
ニワトリ小屋の入り口のすぐ脇にいるので、一日に最低2回は見ることができます。
さなぎになって羽化するところが見られればと楽しみにしています。