イカルの住む農園
最近、日本野鳥の会に入りました。
元をただせば、35年前には大学の野鳥の会に入っていたので、出戻りなのではありますが。
鳥の世界におけるこの35年の変化には大変厳しいものを感じます。
数多くの鳥がこの間に、普通種から珍鳥に変わってしまいました。
原因は色々考えられます。
渡り鳥であれば、海の向こうの環境悪化。留鳥で有れば国内の環境の変化が大きなものとなるでしょう。
里山は荒れ、植林帯は手入れを放棄され、湿地は開発でつぶされ、田んぼは利便性のみを追及した基盤整備で多様性を失いつつあります。多くの人間が農林業に従事していた社会が、こんなにも急激に第二、三次産業中心の社会へと変わり、人社会と自然との融和はぶっつりと断ち切られてしまったかのようです。その影響を自然界の弱者がこうむっているのでしょう。
行方不明の鳥の中にイカルがいます。
留鳥です。とてもいい声で鳴き、高い木のてっぺんが好きなので、居れば確認は容易です。
多くの愛鳥家の方から「この頃見なくなった」という声を聞きます。
今年春先からこのイカルがバンビ農園の周りでさえずるのを良く聞くようになりました。
(写真を撮りたくて、思わず15倍ズームのデジカメ買ってしまいました。)