ホウネンタワラ・・?

先日,家の脇に植えてあるピンクのネコヤナギの葉を観察していたら,こんな光景が見られました.

皆さんはこの光景を見たらどういう場面と考えますか?

私は,この毛虫は,すっごく大切にしているこの美しい玉を守っているんだ.そんな想像をしていました.
なので,「まー頑張ってね」とそのままスルーしてしまいました.
家の脇なのでいつでも見に行けるというのも有りましたが.

しかし,あの玉どこかで見たような・・・.という疑念は頭から離れませんでした.
そして,たまたま他の虫の種名探しでネット検索していたら,見事同じ形のたまに出っくわしました.
その名は「ホウネンタワラチビアメバチ
なんとも長い名前ですが,素性は毛虫などに寄生するハチの繭であることが分かりました.
つまり,私の想像は全く見当違いで,この優しい顔で玉を守っている毛虫は「ホウネンタワラチビアメバチ」の宿主だったということらしいのです.
守っているのではなく,身をささげてこの繭の主の餌となった毛虫の亡がらだったわけです.

なお,ホウネンタワラチビアメバチには近縁種が多いそうなので,これが正しい種名かどうかは確定では有りません.念のため.