早春、起こしてしまった生き物達
何度も雪が降って、「カメムシの予言」が当たってしまった冬ももう終わろうとしています。
それでもうちの車はスタッドレスタイヤに履き替えることもなくやり過ごしてしまったので、寒さの厳しさからいえば、たいしたことはなかった(温暖化)冬だったのかと思っています。
寒暖の差も激しく、最近では、朝はジャンパー、昼は半そでという日もあったり。
通常ではないのではと感じている人も多いかと思います。
さて、この陽気で生き物達の方はどうでしょうか。
春を感じて姿を見せ始めた人達との再会を一方的に喜ぶバンビやんです。
先日は、そろそろ終わりにしたい薪ストーブ用の薪割をしていました。
今使っている薪は畑の脇の雑木林で立ち枯れた松の木です。
松くい虫のせいでしょうか、太くてまっすぐな松ノ木がたくさん倒れています。
松は燃やすと脂が多く、大量のすすが出ます。ストーブ用の薪には向かないというのが定説になっています。
この冬、すぐ燃やせる薪に窮したバンビ農園では致し方なくこの枯れ松を利用することになりました。使って見ると意外や。脂の抜けた松は程よい火力でブスブスと燃え、煙突が詰まることも無い「使える薪」だということが分かりました。
枯れ松の内部は、色々な生物達が食べた後なので軟らかくなっています。チェーンソウの刃も軽く入ってゆきます。重さも軽くなっていて重労働ではありませんでした。
そんな枯れ松を玉切りしてうちへ運び、斧で割ります。
この作業も意外と楽なものでした。
子ども達とこの薪割りを楽しんでいると、中からいろいろな生き物が出てきました。
そんな、起きたくないのに起こされてしまった生き物達の紹介です。
ウバタマムシの幼虫。
ムカデ。種名未確定
アリ2種。種名未確定
シロアリ。
ゾウムシ?キクイムシ?
リスのエビフライ。(この山のものではありませんが、これは近所の知り合いが松ノ木の株元で拾ったものです。
リスが松ぼっくりの中の種を食べると芯がこのように残ってまるでエビフライのようになります。)
倒れた木の幹にはキツツキが開けたと思われる穴もありました。
枯死してなお、多くの生き物達の役に立っている松。
少しだけ私が燃やすことをお許し下さい。
今回は枯れ松の中に生物多様性の一こまを見たように思いました。
聖、仏陀、妖精。
合掌。