真冬のヤマカガシ

1週間ほど前、寒波真っ最中の中、うちの娘が家の前の土手で蛇を見たといいます。
南向きなので日向ぼっこにでも出てきたのかとも思いましたが、まさかこの冬空にと、半分疑ったまま聞き流していました。

そして昨夜。
飼い猫のマルという白猫が何か長いものを引きずって外から帰ってきました。
テーブルの下に入ってうなっているところを見ると何か獲物をとってきたようです。
家に持ってくるのは飼い主に見せたいのでしょう。うなっているのはただの興奮かアッピールか?
兎も角何を持ってきたのか見定めたところ、なんとそれはヤマカガシでした。

うむー?
外は氷点下にもなろうという寒さ。
ネコの手の届くところに蛇などいるものでしょうか。
こうやって情報を流せばほかでも同じような事が起こっているかを確認できるかもしれません。
蛇にはこういう習性があるよとか、
他所での蛇目撃情報などありましたらコメント欄から情報をお願いします。

2度あることは3度ある・・・2017年12月の ビャクシンカミキリ


2015-12-14
2016-12-11(過去記事
2017-09-25(過去記事
以上が過去に軽トラの上で見つけたビャクシンカミキリの記録になります。

燃料用の杉端材の引き取りは我が家にとって冬場の暖房には欠かせない作業です。
積み込みは頂いている工場の方でフォークリフトを使ってガラガラと乗せてくれるので労はありません。
降ろすときは1個1個手でつかんでの手降ろしになります。
毎度1時間くらいはかかる作業です。
それでも、ここのところは降ろし終った荷台の上にビャクシンカミキリが見つかるかもしれないという期待が大きく、
おかげで楽しく荷降ろしさせてもらっています。


先日、2017−12−23、天皇誕生日ですが、製材所の方から「たまったから取りに来て」という連絡がありました。
過去の記録からすると絶好のタイミングです。
そして、・・いました。
今回は1匹でしたがきれいな個体でつぶれてもいません。

これで3年連続12月にビャクシンカミキリを採集しました。
軽トラに載ってうちまでやってくる個体は稀だと思うので、きっと製材所に置いてある材の中にはたくさんのビャクシンカミキリがいるのだろうと思います。

 サルココッカ・コンフサは帰化植物予備軍?


冬の訪れを前に畑仕事で体力を使いきっていました。
パソコンを子供にとられていることも多いです。この頃。
というわけで、久々のブログ更新になります。

タイトルのサルココッカ・コンフサという植物はどのくらいの知名度があるのでしょうか。
私は、何回復唱してもなかなか覚えられないので困っています。

この植物に出会ったのは2年前でした。
知り合いの農場の裏にあるヒノキ林の林床に生えていました。
よく分からない植物などがあるとパソコンの不明種フォルダーに入れて暇なときに調べています。
この植物については、分からないまま2年が過ぎていました。そして先日又同じ場所で同じこの樹に出会って、
よし今度こそ決着をつけようと心に誓って帰ってきました。(やや大げさですが)
下の写真がサルココッカ・コンフサの全体像です。


葉の付け根には小さな蕾のようなものがついています。

特徴はあるのですが、考えても、調べても、分かりませんでした。
最後の手段は質問投稿サイトです。「ヤフー知恵袋」には、カテゴリーごと詳しいマスターがいて難問を待っています(?)
そして、すぐにこの「サルココッカ・コンフサ」の名前が帰ってきました。さすがです。

名前が分かればネット検索でいろいろな情報は拾えます。

分かったのは、外来種であること。原産国は中国方面。
和名は無いようでこの名前は学名そのもののようです。
ツゲの仲間です。
日本には園芸植物として入ってきているらしい。
大変牽強で日陰でもよく育つ。ビルとビルの間の緑化やグランドカバーに最適。etc.

大自然いっぱいの山の中というわけではないですが、誰が植えたわけでもない場所に勝手に生えて育っているところを見ると、
これから日本の野山に数を増やしてゆくのかも知れません。
このように外来植物が日本の環境に定着してしまったものをを帰化植物と呼びますが、数ある先輩に次いでその候補になるのではないかと思っています。

 9月のビャクシンカミキリ

又、薪ストーブが活躍する季節が近づいてきました。
製材所から頂いている薪用の端材の中にビャクシンカミキリが良く見つかることは前の記事で書きました。
今回は、9月25日に引き取ってきた端材の中に見つけた報告です。

残念なことに積み込み時につぶれてしまったようなのですが、ビャクシンカミキリであることは確認できました。

さて9月の個体ということですが。
春に羽化(実際は材の中で前年中に羽化している)した成虫がここまで生き残っていたものか、
それとも来年羽化するはずのものがすでに材の中で成虫になっていたのか・・・。

カミキリムシの生態などにはあまり詳しくないのですが、とりあえず9月に見つけたという報告をさせていただきます。

 農園の夏から秋の様子

月一ブログになっています。
畑優先のまじめ百姓に変態しつつあるのかもしれません。
老熟かもしれません。

ウバタマムシです。姥玉虫でしょうか?同病相哀れみましょう。


こちらは真正のヤマトタマムシです。
軒下のくもの巣にかかってお亡くなりになっていました。
美人薄命でしょうか。勿体なや。

軽トラの中にいました。ムクゲコノハという蛾です。


ウム〜。コムラサキの♀だと思うのですが、犬のウンチにとまっていては評価下がっちゃいますね。

キスジハネビロウンカさんです。貴種という話もありますが葉裏にいることが多いので眼につかないだけかもしれません。


ツノトンボ。


こちらはキバネツノトンボの卵と幼虫。

ハゴロモヤドリガの幼虫です。セミヤドリガは良く見かけますが、せみの仲間のハゴロモに付く種です。
ニイニイゼミに付く幻のヤドリガモいるらしいのでいつか発見したいと思います。

クサヒバリです。小さくて目立たないバッタです。
バッタの仲間は難しいですがひとつずつ覚えていきましょう。

以上最近の気になった虫たちの様子でした。

 幼虫飼育という趣味

芋虫、毛虫は嫌われ昆虫の横綱でしょうか。
蝶だったらいいけど、蛾はだめ、という人も多そうですね。
蛾と蝶の違いは微妙で、私の持っている子供用図鑑ではわざわざ蛾と蝶のページを混ぜています。
少しでも偏見を取り除こうとする工夫なのかも知れません。

実は私は幼虫飼育マニアです。
昆虫の変態は観察していて大変不思議ですし、幼虫の形体や生活スタイルも多様で感心することばかりです。
完全変態する昆虫は蝶や蛾ばかりでなくハチ、甲虫、ハエ、アブ、トビケラなど種類も多いのですが、
一番の不思議は蛹の中で何が起こっているのか?でしょう。
芋虫があのきれいで大きな翅を持つ蝶になる。・・・まさにマジックです。
このマジックを目の当たりに出来るのが、幼虫飼育と言う趣味です。(子供がやると自由研究・専門家がやると生態研究になります)
幸い家の周りは緑も多く、季節季節にいろいろな幼虫が見つかります。
この中の気になったのを拾ってきてはケースに入れて飼育するわけです。
手間は、糞の掃除と餌の補給ですが、テレビなど見て時間をつぶすより有益無害な行為かと思っています。

又長〜い前置きになってしまいましたが、今回の羽化のご紹介を。

今年の7月10日に町内のすくすくの森という公園でマルバアオダモの幼虫を2種類拾ってきました。
1種は蛾で1種はハバチでした。
この蛾の方が蛹になったあと昨日羽化しました。
幼虫、蛹、成虫の順に写真を並べます。


20170710 困った顔の可愛い芋虫。

20170714 周りが糞だらけですが。

20170819 なかなかおしゃれな蛾でした。

蛾の種類は数千種もいて同定は大変難しいのですが、専門のサイトに投稿して詳しい方に教えていただきました。
どうやら「クロフタオ」という名前らしいです。

私が今回やったように、研究者以外のアマチュアやマニアがネット上に上げている情報が大変増えています。
写真もすばらしくきれいで精密なものが多いです。
今後このようなマニアによる情報が増え続ければ、正確さは怪しいにしても情報の量は専門家の論文をしのぐものになりそうです。
ただ混乱を招くだけ、ということにならなければいいのですが。

 give and take 

先日、ニホンミツバチの巣箱の様子を調べてみたら、第1号巣箱(昨年の5月に友人から頂いた群)の中が、4段の巣枠いっぱいに大きくなっていました。こういう場合、下に一枠足すわけですが、5段になると安定も悪い。という理由付けで一番上の巣枠を切り取って採蜜に挑戦しました。


巣枠を切り取った状態です。
切る時や蜜に足をとられたミツバチが何匹か成仏しましたが、犠牲を出さないのは無理と思いました。
この蜜のたくさん詰まった巣の塊を切り取ってザルに乗せ自然落下での採蜜をしました。
この一枠で優に2キログラム以上の蜜が採れました。
毎朝紅茶に入れていただいています。ありがたや。

そんな滋養を頂いて畑での収穫をしていたある日。
体の周りにまとわりつく複数の昆虫が現れました。
頭や首筋にとまってくるのでくすぐったくて初めは何者とも知らずに手で払っていました。
羽音が高く、アブではないし、刺すこともない。
これがなんなのかを確認しなくてはブログの表題が泣きます。
伸ばした腕にとまるのを待ちました。

その子はニホンミツバチでした。
小さな爪のある脚でしっかりとつかまり、口で肌をカリカリしています。
鳥肌の立つのを我慢しながら証拠写真を撮りました。

はたして何をしているのか?
これは想像ですが、たぶん汗の中のミネラル分(塩分)をなめに来ているのではないかと。
あれだけ大量の蜜を頂いているのですから、汗の塩くらいはお返ししなくては。
こんなお返しでは申し訳ないような気もするのですが、とりあえずgive and take のつもりで
しばし舐めさせてあげました。
かわいいですね。