幼虫飼育という趣味
芋虫、毛虫は嫌われ昆虫の横綱でしょうか。
蝶だったらいいけど、蛾はだめ、という人も多そうですね。
蛾と蝶の違いは微妙で、私の持っている子供用図鑑ではわざわざ蛾と蝶のページを混ぜています。
少しでも偏見を取り除こうとする工夫なのかも知れません。
実は私は幼虫飼育マニアです。
昆虫の変態は観察していて大変不思議ですし、幼虫の形体や生活スタイルも多様で感心することばかりです。
完全変態する昆虫は蝶や蛾ばかりでなくハチ、甲虫、ハエ、アブ、トビケラなど種類も多いのですが、
一番の不思議は蛹の中で何が起こっているのか?でしょう。
芋虫があのきれいで大きな翅を持つ蝶になる。・・・まさにマジックです。
このマジックを目の当たりに出来るのが、幼虫飼育と言う趣味です。(子供がやると自由研究・専門家がやると生態研究になります)
幸い家の周りは緑も多く、季節季節にいろいろな幼虫が見つかります。
この中の気になったのを拾ってきてはケースに入れて飼育するわけです。
手間は、糞の掃除と餌の補給ですが、テレビなど見て時間をつぶすより有益無害な行為かと思っています。
又長〜い前置きになってしまいましたが、今回の羽化のご紹介を。
今年の7月10日に町内のすくすくの森という公園でマルバアオダモの幼虫を2種類拾ってきました。
1種は蛾で1種はハバチでした。
この蛾の方が蛹になったあと昨日羽化しました。
幼虫、蛹、成虫の順に写真を並べます。
20170710 困った顔の可愛い芋虫。
20170714 周りが糞だらけですが。
20170819 なかなかおしゃれな蛾でした。
蛾の種類は数千種もいて同定は大変難しいのですが、専門のサイトに投稿して詳しい方に教えていただきました。
どうやら「クロフタオ」という名前らしいです。
私が今回やったように、研究者以外のアマチュアやマニアがネット上に上げている情報が大変増えています。
写真もすばらしくきれいで精密なものが多いです。
今後このようなマニアによる情報が増え続ければ、正確さは怪しいにしても情報の量は専門家の論文をしのぐものになりそうです。
ただ混乱を招くだけ、ということにならなければいいのですが。