フユシャクとの出会い

2年前からフユシャクという蛾に興味を持つようになっています。
昆虫好きには、出会いの少ない冬場のマニアックなターゲット、と言えるかもしれません。
ちなみにフユシャクは冬に成虫が出現する蛾の仲間の総称です。

我が家のふろ場の窓にはこの季節になるとフユシャクのシルエットがみられるようになります。
これを外へまわって写真を撮る。マニアックですね(^-^;

また、冬の夜に自動車を走らせていると、ヘッドライトの光の中に飛翔する姿がよく見られます。
この翅を使って飛ぶことのできるのは♂です。

この仲間の変わっているところは、冬に成虫が出現するということもそうですが、
♀には飛べるような翅がないということです。
図鑑や写真などで見る限り、とても蛾には見えない姿態です。

この♀が見たくて一昨年から家の周りや畑の周りで探索していました。
昨年は、真冬の寒い夜に懐中電灯を持って近くの林の中を探して歩きました。
運よく見つかったのがこちらでした。


交尾中ならば、オスの翅を探せば見つかるということが分かりました。
単独の♀でも眼のいい人なら木肌に見つけることもできるでしょうが、
老眼と厳しい寒さの中では、自分には難しいということを悟ったのでした。

そして今年の先日、
偶然の発見がありました。




昼間、家のすぐわきに積んである燃料用の杉端材の上に、ちょこんと2匹(2種)も。
「やったー」、です。
3年目の祈願成就。
ちょっと大げさですかね。

この2匹に♂がやって来るのかと家の外に置いておきましたが、一晩のうちに2匹とも姿を消してしまいました。
歩く姿を見ていないのですが、足が速いのか近くには見当たりません。
もしかしたら飛んできた♂が交尾し、そのままどこかへ飛んで行ったのか・・?
そんな仮説を立て、またの発見を待ちたいと思っています。
(写真だけでは同定が難しそうなので、推定した種名はあるのですが、ここには記載しないことにします)