ヒオドシチョウの蛹化

農園内にはいろいろな幼虫に喜んでもらえるように食草の人気者であるエノキやハルニレを植えてあります。

昆虫はほとんど空を飛べるものばかりなので、あっという間にたくさんの種類の幼虫が棲むようになります。幼虫の期間はそれほど長いものではないので、つかの間ですが彼らは私の観察対象であり友達でもあります。

その中でもヒオドシチョウはの幼虫は、集合性でその色形が蛾のケムシに見えるので知らない人には「気落ちの悪いケムシ」にしか見えないのではないでしょうか。

これが私のような幼虫マニアにとっては「ウワオ~、こんなに沢山いる~。うれぴ~」ものなのです。

普通はエノキに発生することが多いのですが、今年は、なぜかハルニレにもいました。

先日、この幼虫たちが老熟し、蛹になる光景を眼にしたので報告します。

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痛そうなトゲトゲですが実際はふにゃふにゃの偽トゲです。

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蛹になるときも、こんなにきれいな列を作るのです。

 

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中央の色違いはたぶんゴマダラチョウの蛹です。

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疲れちゃったのかな、皆のところまで登らずに、地上10センチくらいのところで前蛹になってしまいました。

ハルニレの樹からこの鶏舎までは約10メートル離れています。

なのに、彼らは皆が皆、樹から降りると鶏舎の方へ向かってぞろぞろと歩き始めます。

いったい何が彼らを鶏舎へ向かわせるのか。

これが夏休みだったら格好の自由研究のテーマになりそうですね。