備中沢住民アセス鳥類調査

東日本大震災以後、備中沢住民アセスの調査もペースダウンを余儀なくされ、現在に至っています。
とは言っても、調査に関わってきた人たちは、備中沢の自然を見捨てることはありません。
人間社会や経済という舞台の上だけで人が生きていけるという錯覚が、本当に大切なものの忘却の所産であるという気づきの共有がただ一点のモチベーションなのかもしれません。

昨日、厳寒の入口に入ろうかという備中沢の鳥類調査を行ってきたので、その様子をご紹介したいと思います。昆虫や植物が形をひそめる冬だからこそ、野鳥の存在は際立ちます。


備中沢下流部には綺麗に手入れされた棚田が続きます。
高台には、丹精込めて管理されている庭木も見えます。
開けた場所が好きなモズが我々の目に入りました。

柿の木の巨木が秋の空にそびえ立っています。


調査中、唯一カメラに収まったベニマシコです。
そして後半、巨大な岩壁のそびえ立つ沢筋を歩き、備中沢の上流を目指します。
葉の落ちた雑木の枝に鳥を見つけては同定を繰り返します。

たまに下を見ると、オオタカのものと思われる食痕がありました。
餌食になったのはシロハラのようです。

沢筋を塞ぐように力尽きた倒木には、、朽ちてゆくその幹を生きる場としている、
ウチワゴケのようなシダが密生しています。

ウチワゴケは、シダ植物門コケシノブ科アオホラゴケ属に属するシダ植物の一つです。
名前はコケでも分類上はシダに入ります。

以上、鳥の写真はほとんどありませんが、道中、オオタカやミサゴ、ベニマシコ、カワセミなど、たくさんの鳥が姿を見せてくれました。