備中沢住民アセス 鳥類調査 07.07.28
7月28日朝5:00スタートで備中沢の鳥類調査が行われました。
今回参加したのは五十路を過ぎたおじさんばかり総勢で5名でした。
スタートが朝早すぎて、年寄りしか集まらなかった、なんて言うと、お叱りを受けるかもしれませんが、
調査のほうは鳥以外にもいろいろ見るものが多く、楽しい一日となりました。
写真を見ながら今回見られた備中沢の動植物を紹介しましょう。
<オカモノアラガイ>
私はこれをずっと外来のカタツムリだと思っていました。
畑でキャベツなどの外葉の下にうじゃうじゃいるのを見て勝手にそう思い込んでいたのですが、
今回詳しい人に聞いたところ国産種のようです。
これが食用になれば食糧危機が来ても、なんて思ってます。
<マユタテアカネ>
顔を正面から見るとマユ毛のような模様が見えます。
しかしこの位置だとマユではなくてヒゲだと思うのですが。
某ハンバーガーショップのマークにも似ていませんか。
マックアカネ?
<中年調査団>
私だけ写っていませんが平均年齢50代後半だと思います。
このヤング老人集団が鳥,虫、植物、その他の出会いを求めて処分場予定地を徘徊しているのです。
何かが見つかるたびに喜びを隠さないピュアーなナチュラリスト達です。
<ツチガエル>
栃木県版レッドデータブックでは絶滅危惧Bランクで記載されています。
俗称イボガエルと呼ばれ、昔はたくさん見られたそうです。
<ヤマサナエ>
私は、昔はこんな色合いのトンボを見ると皆オニヤンマだと思っていたのですが、
近頃はサナエトンボという仲間もいるということを知りました。
サナエ類では他にオナガサナエ,ホンサナエ、アオサナエ、ダビドサナエ、
コオニヤンマ(ヤンマではなくサナエ科だそうです)などがこの辺では見られます。
<サワガニ>
備中沢は凝灰岩の地層を沢がえぐって流れています。
ですから沢の中はこの地層が崩れた砂状のものが堆積しています。
サワガニは石の下など身を隠す場所がある所を好むので、このような砂地の沢は本来好みません。
それでもたまに見かけるサワガニはきっと秘密の住処を持っているのでしょう。
<ツチアケビ>
ナラタケ菌と共生しているという腐生ランです。
葉も無く葉緑素も持たないこの手の植物は、山の中で出会うとドキッとします。
それでも、備中沢ではもう何度も出会っているので、知り合いのようなものですが。
下は花のアップです。
<鳥の巣>
地面に落ちている鳥の巣を参加者のひとりが見つけたのですが、みなで何の鳥の巣かを推論しあいました。
こんなに鳥がたくさんいるのに、なかなか彼らの巣を見かけないというのも不思議なことです。
<オトシブミ>(ただいま同定中)
ただのオトシブミという名のオトシブミもいるのですがこれは○○オトシブミです。
○○が分からないのでただいま専門家筋に同定をお願いしています。
<オオムラサキ>
残念ながら、羽を開いた所は写真に撮れませんでした。(ピンも甘いです)
もっともこの固体はメスだったのであの青光りする裏面の柄はありませんでした。
表面のほうが写真などでは見る機会が少ないと思うので参考までに。
<カワセミ>
カワセミは警戒心の強い鳥です。
今回のカワセミはわれわれ中年調査団が5〜6Mまで近づいても逃げませんでした。
巣立って間もない幼鳥のようです。
<巨大ドクグモ>
備中沢の砂防堤にたまった水の中で見つけました。
体に空気の層をまとって水の中を歩いていました。
水の中に巣を作るミズグモというクモがいるそうですが、これはどうやらドクグモの一種のようです。
ドクグモといっても、毒があるわけではなく、子守蜘蛛という別名も持つ、非常に母性愛の強いクモです。
以上でした。