備中沢住民アセス 鳥類調査 2008−01−26
遅報です。
昨年暮れから始めた大掃除がいまだに終わりません。
“ブログを書く暇があったらお片付け”モードで暮らしていました。
気がつけばかれこれ一ヶ月の空白となりました。
ネット上への発信も、「これ、私は一体何をしているの?」という疑問符を常に持っているので、こういう期間も私にとっては必要なもの、とご理解ください。
言い訳を終わりまして、先月の備中沢の報告に入ります。
当てにならないジンクスですが初日の出を拝むと結構願いがかなったりします。
この自然が末永く破壊されない事を願います。
北向きの岩壁に水が染み出しているところには見事なツララが下がります。
町内にもそんな名所は何箇所かあります。
そんな中の一つに数えられている備中沢最下流のツララです。
岩洞とのマッチングを捉えてみました。
備中沢処分場予定地には数十軒の地権者がいます。
もとより、「絶対に売らない」と意思表明しておられる地権者の方も多くいます。
買収拒否を「公共事業の推進を妨げる罪」と考える方もおられるようですが、どうでしょうか。
行政も過ちを犯します。心無い不法投棄者が北沢に捨てたゴミの処理をするために、何故この処女性の高い備中沢の自然が犯されなくてはならないのでしょうか?
この看板のしたから自噴している井戸水は寒い日には湯気が立つ温泉水です。
こんな人知れぬ宝も全てが台無しになってしまいます。
備中沢下流は町道と平行して流れています。
道は右岸、左岸と川を越えて続きます。
そんな橋の欄干(セメントの縁石)上に獣の糞を見つけました。
内容物や状況を見れば、その道の方には何者のフンか判断がつくのだと思いますが
我々には定かではありません。
先々月から田んぼで乾燥を続けていた稲ワラのオブジェが、その所有者により解体、運搬されているところに出会いました。
労農夫の働く姿は、これも風景と一体化した一つの文化的芸術に見えました。
<テイカカズラの種>
山道や沢沿いの地面に無数のタンポポの種のようなものが落ちています。
これは何か、ということが話題になりました。
道行、証拠探しが始まり、程なく突き止められました。
それはテイカカズラという、つる植物の種でした。
テイカカズラは若いものと、大きく成長した上部の葉がまるで別種の植物のように形が変わる面白い植物です。山で見かけたら注意してみてください。
<ルリビタキ>
鳥の写真を見事に捉える方は、どれほどの努力と時間を費やされているのでしょう。
この調査のように、ルートセンサスですと、運良く出会って運良く撮れるという事は本当に稀です。ルリビタキは人を恐れない野鳥ですが、10回出会ってやっとこんなショットでした。
三年前から存在を確認しているシュスランです。
どんな花が咲くのか追跡調査中です。
処分所予定地の中央部にあります。
県もシュスランを確認しています。代償措置として移植を考えているようですが、このシュスランが、自分で見つけた最適生育環境以外で到底育つとは考えられません。
私たちが観察を続けているこのシュスランを県が認識しているのかどうかも分かりません。
今年の開花を楽しみに私たちの備中沢詣では続きます。