住民アセス備中沢鳥類調査 2009−02−26

一月の調査は雨の中での強行となりましたが2月も雨の多い月となっています。
週間予報も雨マークが並んでいましたがこの日は何とか曇りに恵まれました。
贅沢はいえません。

今回備中沢下流部の谷津田沿いの道では、いつになくたくさんの鳥が見られました。
圧巻だったのは何羽とも数え切れないカワラヒワの大群でした。
道から仰ぎ見る落葉樹の枝先に鈴なりにとまっていました。

遠目でなかなか判別できなかったのですがカシラダカ、アトリ、シメなども混ざった混群でした。

道すがらではカラ類の混群やカケスが姿声で楽しませてくれました。

カケス

ヒガラ

これは何でしょう? (答えは最後に)

こんな鳥たちを堪能しさて上流に移動をと歩き始めたとき、後方からなにやら聞いたことのない動物の声が聞こえました。
何回も何回も鳴いています。「ココー。ココー」と聞こえます。
そしてだんだんと近づいてくるではありませんか。
何だろう?何なんだろう?
そのとき私たちを囲む林の間の空に見えたのはなんとハクチョウの群れでした。
11羽。
V字型の編隊を組んでいます。
備中沢でハクチョウが見られるとは予想もしていなかったので慌てました。
すかさずカメラを向けたのは良かったのですがシャッターを押しても切れません。
スイッチが入っていません。「アー、早くしないと視界から消えちゃう。」(心の叫び)

やっと捉えた後姿です。


眼を下へ落とすとカタクリの発芽が見られました。
この辺一体は天然のカタクリの群生地です。
人の管理の手が入らずとも毎年繰り返しスプリングエフェメラルとして
備中沢の春を彩ってくれています。

備中沢中流部からは沢筋を歩きます。
水の中を歩き倒木をまたいだり、くぐったり。
入ってすぐに私たちを迎えてくれるのは巨大な人面岩です。
冬になってツタ(フジ)の葉が落ちると姿を現します。
いつの頃からか皆が「人面岩」と呼ぶようになりました。

ここから少し上がると先月見つけたメジロの巣があります。

まだぶら下がっていましたが良く見るとビニールでぶら下がっているようです。
近頃の鳥たちは人間の出した廃棄物を良く巣材に利用するようです。
落ちずに残っていた理由はここにあるようです。

沢の道中にはいくつもの水溜りがあります。
そこではもうカエルの産卵が始まっていました。

ヤマアカガエルの卵でしょうか。

ここでも春の先発隊が動き出しています。

怪しい写真の答え<エナガのお尻>