ハラペコ青虫のお友達

備中沢ではもう3回も環境アセスメントが行なわれています。

栃木県によるアセスは2回。
1回目は2002年に最終処分場の適地性判断のためのアセスというものが行なわれたのですが、これは事業アセスに入りそこなった県が住民の同意なしに行った苦肉のアセスでした。最終評価は適地でした。
2回目は2005年に行なわれた事業アセスでしたが、すでに適地アセスでほとんどデーターは集まっているわけですから、手続き上の必要で行なった、というようなものです。

もう一つのアセスは、地元住民と専門家の協力で行なった“住民アセス”です。
数億円の費用をかけた県のアセスに対して、全員が手弁当の動植物調査のみのアセスでした。2004年から始まり、現在も継続調査中です。

これらの調査の中から、ハチクマの繁殖など環境省絶滅危惧種が20数種類見つかり、
県版のレッドリストではさらに多くの危惧種の存在が明らかになりました。
また絶滅危惧種ではなくともブナやミヤマウラジロ、シロオビホオナガスズメバチのように備中沢という地域の特殊性を証明するような種の存在も明らかになっています。
さすが“県立自然公園”というところでしょうか。

住民アセスの調査中に見つけたすごい幼虫を紹介しましょう。
これは先のハラペコ青虫を見つけたのと同じアワブキの木にいたものです。
本名は“スミナガシの幼虫”です。
アワブキにはユニークな幼虫が多いです。