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台風一過
19号台風の爪痕です。
がっかりしている私を慰めに来てくれたのか・・。な訳ないですね。
見事に開花していたサクラタデ。これには本当に慰められた気がしました。
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アンティークグッズ2品
久々の無生物系でのブログ更新です。
さて、下の写真の2品。なんだか分かりますか?
現在はほぼ開店休業中の肥料や雑貨を売っていたレトロなお店の倉庫の中にあった品物です。一人で店番をしていたおばあちゃんに「これなんだか分かるかい?」と謎かけをされた後、譲ってくれました。自分は、左のはなんとなく分かりましたが、右のはまったく分かりませんでした。
答え・・左のは「鳥の水飲み器」
右のは練炭の火起こしをする「ひょっとこ」という道具。だそうです。
このつやのあるほうの陶器の入れ物は、下の穴以外には蓋も穴もありません。
使い方を想像するに、この穴から水を注ぎ、そのまま床に置くと水は穴の上のライン以上には上がらず、受けの中の水を鳥が飲むと、飲んだだけ中の水が供給されるという、いわゆる自動給水器であろうと思われます。
こちらの「ひょっとこ」という道具の使い方はおばあちゃんから教わりました。
練炭(円筒形の穴の沢山開いた黒い墨の塊ですね)の火をおこすときに、このお皿状の所に可燃物を置いて火をつけ枠の部分にぴったりするように練炭を乗せて着火を待つ。ある程度火が強くなったら、付属の小さな穴あきの蓋を取っ手の穴(吸気口)に乗せ、空気量を調整する。という使い方をするものだそうです。
いずれも未使用の商品ですが、現代においてこれら商品の需要はなさそうです。
アンティークグッズとしてインテリアに。
または骨董的価値の博物的なコレクションに。
生け花の花器。
などのアイデアくらいしか浮かびませんが、試しにネットオークションに出品してみようかと考えています。
倉庫整理とおばあちゃんのお小遣いにくらいになれば、と。
追記 ネットで検索してみたところ陶器製の鳥用水飲み器は現在でも製造販売されているようです。
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ヒオドシチョウの蛹化
農園内にはいろいろな幼虫に喜んでもらえるように食草の人気者であるエノキやハルニレを植えてあります。
昆虫はほとんど空を飛べるものばかりなので、あっという間にたくさんの種類の幼虫が棲むようになります。幼虫の期間はそれほど長いものではないので、つかの間ですが彼らは私の観察対象であり友達でもあります。
その中でもヒオドシチョウはの幼虫は、集合性でその色形が蛾のケムシに見えるので知らない人には「気落ちの悪いケムシ」にしか見えないのではないでしょうか。
これが私のような幼虫マニアにとっては「ウワオ~、こんなに沢山いる~。うれぴ~」ものなのです。
普通はエノキに発生することが多いのですが、今年は、なぜかハルニレにもいました。
先日、この幼虫たちが老熟し、蛹になる光景を眼にしたので報告します。
ハルニレの樹からこの鶏舎までは約10メートル離れています。
なのに、彼らは皆が皆、樹から降りると鶏舎の方へ向かってぞろぞろと歩き始めます。
いったい何が彼らを鶏舎へ向かわせるのか。
これが夏休みだったら格好の自由研究のテーマになりそうですね。
重機集結
小さな町の小さな集落におびただしい数の建設重機が集結しています。
県営処分場及びそれに付随した周辺整備事業が進んでいるのです。
集落を南北に走る街道(県道)も重量ダンプが行き来できるように拡幅と舗装が急ピッチで行われています。
どうのこうの言っても、地元が推進し町議会が建設の要請までした公共事業ですから「ありがたや、ありがたや」、と思わなくてはいけないのでしょう。
でも、そうは思えない少数派として、この容赦ない改変を自分のブログに記録しておかなければいけないのかなと思う次第です。
あまり言葉が湧いてこないので写真と簡単な説明だけで・・・。では。
ほとんどの用水路はU字溝でコンクリートの3面張りになります。水生昆虫が住め なくなるばかりか、カエルやヘビにとっては1度落ちたらなかなか出られない 「死のトラップ」となります。
トコロジストの拾い物
珊瑚の化石・・・ではなかったが。
年始。子供の受験の帰り道。ふといつも通り過ぎている道路わきの地層で運試しの化石探しをしました。
程なく、下の写真のような化石が見つかりました。
こんなに簡単に見つかるものか?と思いつつ。これはナンなんだろうと考えました。
自分の頭の中のある情報から察するに「これは珊瑚に違いない!!」と勝手に結論付けをしてしまいました。
「珊瑚」、「珊瑚」と騒ぎながら、地元の専門家に繋がりそうな知人に連絡を取り、研究者も含めた観察会に至りました。
その場で、専門家からの第一声は「これは珊瑚ではなく、海綿です」というものでした。
海綿といえば昔良く切手をなめる代わりにぬらすための水をしたらせたスポンジ状の物体があったのを思い出します。最近はあまり見かけませんね。
あれに骨格のようなものが有ったんだと、そこは何の知識も無いことなので納得。
家に戻ってネットで情報を探ったところ、海綿の仲間に硬骨海綿というのが有って、現代では生きた化石として海中洞窟などで稀に見つかるもの、という事が分かりました。
この硬骨の海綿が1000万年ほど昔に北関東のこの辺がまだ海だった頃に海中の優先種として生息していたということの証だった、ということのようです。
なにぶん素人なので中途半端な情報しか有りませんが、ともかく、そんなものが家のそばで見つかりましたよ、というトコロジストからの情報発信でした。
スギカミキリ Semanotus japonicus(カミキリムシ科)
*[農園の自然]
薪ストーブ用に製材所からもらってくる端材の中によくカミキリムシが見つかります。
羽化する前の材の中で成虫になっている個体が、材の切断で強制的に外部に出てきてしまうものらしく、自然界での出現時期よりかなり早くに見られることが多いです。
今回も2匹のスギカミキリが見つかりました。体長20ミリほどのと12ミリほどのものです。その大きい方には普通4つあるはずの外翅の黄色い紋が2つしかありません。
ネットで探ってみましたがこのような記録は見当たらなかったのでここに画像をアップさせてもらいます。
こちらは一緒に捕獲した小さい方の斑紋が4つの普通のタイプですが、大きさがかなり小さいのでオスでしょうか。
一応標本にはしておきますので、もし研究用などに必要な方がいましたらコメント覧に連絡ください。標本をお分けします。