トコロジストの拾い物

珊瑚の化石・・・ではなかったが。

年始。子供の受験の帰り道。ふといつも通り過ぎている道路わきの地層で運試しの化石探しをしました。

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化石を見つけた地層。道路工事で削られた則面です。

程なく、下の写真のような化石が見つかりました。

こんなに簡単に見つかるものか?と思いつつ。これはナンなんだろうと考えました。

自分の頭の中のある情報から察するに「これは珊瑚に違いない!!」と勝手に結論付けをしてしまいました。

 

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特定の地層の中に見つかる化石。

「珊瑚」、「珊瑚」と騒ぎながら、地元の専門家に繋がりそうな知人に連絡を取り、研究者も含めた観察会に至りました。

その場で、専門家からの第一声は「これは珊瑚ではなく、海綿です」というものでした。

海綿といえば昔良く切手をなめる代わりにぬらすための水をしたらせたスポンジ状の物体があったのを思い出します。最近はあまり見かけませんね。

あれに骨格のようなものが有ったんだと、そこは何の知識も無いことなので納得。

家に戻ってネットで情報を探ったところ、海綿の仲間に硬骨海綿というのが有って、現代では生きた化石として海中洞窟などで稀に見つかるもの、という事が分かりました。

この硬骨の海綿が1000万年ほど昔に北関東のこの辺がまだ海だった頃に海中の優先種として生息していたということの証だった、ということのようです。

なにぶん素人なので中途半端な情報しか有りませんが、ともかく、そんなものが家のそばで見つかりましたよ、というトコロジストからの情報発信でした。