消えたイモムシ
師走に入りました.
間もなく早春から続いた畑での農作業も一段落します.
野菜の出来は,おおむね良好な一年だったと思っています.
ただ,農園のポリシーである健全なる自然とのお付き合いにおいては,何かと気になる事が多かった年になりました.
一言で言ってしまうと,「虫の数」(発生密度)が大変少なかった,という事です.
畑にいる害虫,益虫を問わず,周りの第三者的昆虫類も押しなべて少なかったように感じました.
畑で感じた具体例を挙げると,
*春一番に播種する菜類にノミハムシの仲間がほとんど見られなかった.
*ナスにニジュウヤホシテントウがほとんどつかなかった.
*長ネギにアブラムシが全く発生しなかった.
*秋一番に播く菜類に,カブラハバチやナノメイガ,ヨトウガの幼虫の姿が少なかった.
これらは,毎年 何の防護策もとらなバンビ農園では,常連さんとも言えるいたずら虫たちです.
野菜の出来がよかったというのは,この現象のおかげでも有ると思います.
大変ありがたい事なのかもしれませんが,バンビやんは心配性なので,みんなどこへ行ってしまったんだろうと,
何時も気にしています.
昨日,出荷のためにハクサイの外葉を切り落としていて,また激震してしまいました.
例年なら,ごろごろと出てくる各種イモムシたちの姿が全く見られないのです.
下の写真は,3年ほど前に撮ったハクサイの中から出てきた虫たちの陳列写真です.
「今回はどんな虫が出てくるかな.
これがバンビの野菜パックを開ける時の楽しみ」,という会員の方もいたくらいです.
いったい,この子達はどこへ行ってしまったのか.
何が原因なのか.
ここ数日,そんな疑問にとらわれ続けています.