ジャガイモ畑の電気牧柵

3月下旬。
お彼岸の頃になるとあちこちでジャガイモの種まきが始まります。

昔は(といっても10年も前)、ジャガイモといえば男爵、ちょっと気取ってメークイン
の2種くらいしか選択肢が無かったのですが、この頃ではやたら品種が増えて、ホームセンターなどへ行っても5〜6種くらいは並べて種芋を売っています。

キタアカリ、ワセシロ、トヨシロ、アンデスレッド、トウヤ、etc.

食べる人には色々な選択肢、で良いかも知れないけれど、作る立場ではどれを作ったらよいのか選ぶのが大変という悩みもあります。

当園の今年の品種は男爵、トウヤ、キタアカリ。それぞれ20キログラムずつを播きました。

昨年は、播いた種芋から芽が出て、やっと葉が茂り始めた頃にイノシシがやって来て、全体の半分、それも男爵だけを全部掘り起こされてしまいました。おかげでこの冬は品不足で会員の方にも迷惑をかけてしまいました。

この頃ではイノシシが家のすぐそば(10メートルくらい)まで来てやたら地面を掘りまくっています。

今の所、畑をイノシシから守るには電気牧柵が一番有効です。

これは畑の周りに電線を張り巡らせて、そこに6000ボルトの高圧パルスを流し、害獣を撃退するシステムです。電流が少ないので死ぬようなことはありませんが、触るとかなり痛いので、夜な夜なやって来たイノシシは、鼻先の激痛に面くらい、退散となるわけです。
当園でも昨年ジャガイモをやられた直後に導入しました。

このシステムも、毎夜スイッチを入れるという管理を怠ると一夜にして種芋代も、労も水の泡になりかねません。これから約4ヶ月間の絶対忘れてはならない日課となります。