ヤンマタケ

12月も半ばに入ると畑のダイコン、白菜が凍結の危機にさらされます。
対策としてはダイコンは土寄せ、または抜いて深く埋めなおします。
白菜は外葉を紐でくくって防寒するか、収穫して凍結しない場所に取り込んだりします。

そんな作業をしなければならない、のですが・・・。
今日は那須烏山での“ハッチョウトンボの為の湿地つくりプロジェクト”の活動日。
天候にも恵まれたので、いそいそと出かけてしまいました。

コナラの葉もほとんど落ちて、里山は冬のたたずまいです。

昆虫たちはほとんど姿を隠し、植物もあの夏の盛りの傍若無人な勢いを鎮めています。

それでも木々のこずえにはどこぞから渡ってきた冬の鳥が姿を見せてくれました。
ルリビタキ、シメは双眼鏡ではっきり捉えることが出来ました。

今日、雑木林の中でひときわみんなの注目を集めたのはヤンマタケでした。

このキノコ、死んだトンボに取り付くのではなく、生きたトンボに取り付いてそのトンボの命をある時点でいただいてしまうようです。
というのは、その死に様がまるで生きて枝先に止まっているときのそのままの姿でキノコを身体からはやしているのです。

年の瀬の何気にわびしい気分に、トンボタケの生えたトンボの姿は追い討ちを掛けるような気がしてしまいました。

合掌