薪ストーブはいかがですか。

地球温暖化を忘れさせるような寒い冬もまもなく終わろうとしています。

こちら、昨年暮れからの大掃除がいまだに終わっていません。
積み重なったものの下からは懐かしい「こんなもの」がたくさん出てきました。

その一つは<1996年版 ニューズウィーク>でした。

私はこんな本を定期購読していた覚えは無いので、記事にひかれて買ったのだと思います。

今これを見ると、「もう十年も前から温暖化は騒がれていたんだな」と思います。
インターネットで検索してみたら、さらに古く1990年に植木 等が「地球温暖化進行曲」
という歌を歌っていたという驚きの発見がありました。

それから十数年の月日が過ぎ二酸化炭素は相変わらず話題と売買の材料でしかないというのも情けない話です。京都議定書には参加していないアメリカのCO2バイヤーが<環境を救えるのはエコノミーだけだ>とNHKのインタビューの答えていたことを思い出します。

で、そんなグローバリーなことではなく、アクトローカリーな話なのですが、我が家のまきストーブライフを紹介します。

うちの場合、けっしてファッションでやっているのではなく、冬寒くなく過ごせて、石油の依存度を少なくするためのライフスタイルを追求した結果のことです。
石油の依存を少なくしたい訳は、エコノミーであり、エコロジーであり、ヘルシーのためでもあります。

今年は、エコノミー効果は大でした。何しろリッター90円超ですから。かれこれ一年間灯油は買っていません。

エコロジーは、たぶんです。燃している薪が本来なら産廃として焼却されている建築廃材ですから、我が家の中で燃えて、その分石油消費が減って、たぶんです。
ただし、我が家で一冬に燃やす薪の量だけでも2トンや3トンではききません。
これを日本中の家庭でやったら薪の取り合いになり、山の木もあっという間に無くなってしまうかも知れませんね。こうなったらエコロジーとは言えないでしょう。

ヘルシーも、多分です。薪を切ったり割ったりの労力は結構大変ですが、いい運動です。
燃やしているとき室内の空気が汚れないというのも薪ストーブの特徴です。
燃焼した排ガスは煙突で全部外に出てしまうので、ファンヒーターなどに比べれば見事にクリーンです。

ついでに安全性について。長所と言い切っていいのかどうか分かりませんが火災に対しての危険性はかなり低いと思います。中に入れた薪がなくなればそのまま鎮火します。煙突から火の粉が飛ぶとうこともいまだありません。電気や灯油を使った暖房器具のほうが危険度は高そうです。

欠点というのかどうか分かりませんが大変なこともあります。

一つは、煙トツ掃除。
燃やす木にもよりますがうちでは大体一ヶ月に一回はやっています。
たて引きは、毛虫のようなブラシを入れて落とせますが横引きははずしてやったほうが手っ取り早いので、この頃は全部分解してたたいて落としています。
結構な労働になります。

二つ目はどうしても室内に灰が散ります。
ストーブの中の灰も余りたまりすぎたら掻き出さなくてはなりません。
このときにどうしても軽い灰は飛んでしまいます。
でも<問題の無い木>を燃している限りは、健康を害するほどの事は無い、と思っています。

我が家には2台の薪ストーブがあります。

台所に一台。

居間に一台です。

いずれも鋳物製ですが、上のが3万円弱。下のが1万円です。
煙突が結構高くて、長さによっては本体より高くつくこともあります。
うちでは使わなくなったものをもらってきたりでコスト削減に努めました。
ステンレス製の煙突は使っていてもほとんど劣化しないので機能的には全く問題ありません。

台所は煙突穴を初めから作っていましたが、居間の方は私が自分で開けました。
壁に穴を開けるというのは素人には結構勇気が要りますが壁内の配管や配線を避けさえすれば何とかなるものです。

壁に煙突の熱が伝わらないように普段熱性の高いもので煙突の通路を確保します。
(これはメガネ石などと呼ばれているようです。)
うちのメガネ石は廃校(解体)になった小学校から頂いてきたものです。


暖房用の薪ストーブだけでなく、我が家では給湯も薪で沸かせるようになっています。
この薪灯油兼用貯湯式ボイラーもリサイクル品(0円)です。

今では家を新築するとほとんどガスや灯油の給湯器がつくので、こんな古いタイプの給湯器はたいてい廃棄物です。それをもらってきました。主要な部分はステンレス製なので結構耐用年数は長そうです。
配管は初めての人には難しいかもしれませんが、やればなんとかなるものです。
私は元、水道関係の配管資材卸会社で働いていたので、その時の知識を駆使して水源を2ウェイ(町水、井戸)、熱源を3ウェイ(薪、ソーラー、灯油)として、そのときの状況によって使い分けられるようにしました。

利便性のみを追求したシステムではないので、使い勝手の悪いところもあります。
例えば、薪でこのボイラーを焚いた場合、<焚きすぎ>ということが起こる可能性があります。
貯湯式のタンク内の温度が100度を超えると水蒸気爆発の恐れがあります。
タンクにはこれを回避するために安全弁がついています。薪を入れすぎて忘れていると、突然100度近くなった湯がタンクから噴出してしまいます。薪の質や入れる量の加減、
適温になった頃を見計らうという感覚も身につけなくてはなりません。
この手間を楽しめるか、面倒くさいかが何かの分かれ目でしょうか。

だいぶ長くなってしまいました。
こんなわけで、我が家の壁からは何本もの煙突がいつも煙を上げています。

こんなことが出来るのも田舎暮らしならではのことだと思います。

興味のある方は次の冬までに準備を始めてみてはいかがでしょうか。