サケ釣り
昨年秋の那珂川川下り(http://d.hatena.ne.jp/banbiyan/20061022)に続き、ことしもまた那珂川であそばせてもらいました。
農作業の方は、まだ芋掘り等残っていて、いくらか気が引けたのですが遊びのほうも機を逃せば後悔が残りそうなので朝の三時間を娘と楽しんできました。
サケを釣るには漁協の組合員でなくてはなりません。
私は農協にすら入っていないので当然サケを漁する資格はありません。
地元の友人に同行して現場を見学させてもらいました。
実は私は元、渓流釣り師でした。東北各地の川をヤマメ、岩魚を求めてさまよったこともあります。
足を洗ったのは、あまりにも河川の荒廃の有様がひどく、川を見るたびに人間不信が悪化しそうだったからです。
カップラーメンの容器の流れる川でヤマメを釣れば空しくもなりますよね。
そんなわけで、今は釣りを楽しむという欲求はほとんどなくなっています。
今回は娘との親子共同体験学習が最大の目的でした。
見学して、写真を撮ってきましたので数枚アップします。
<サケ釣りの光景>
朝日が水面を輝かせ、その水面下には遡上産卵するサケの群れが見えます。
この風景を見るだけでも非日常を楽しめます。
<釣れたサケ>
釣り方は引っ掛け釣りです。別称ギャング釣りと言われるように、餌をつけることも無く沢山の針を並べた仕掛けを引っ張ってサケの身体に引っ掛けてつります。ちなみにこのサケ漁は、卵の採取受精が目的であり、捕れたサケの卵は検量所で審査されるそうです。
未熟な卵は孵化にむかないので食卓に上ったりすることもあるようです。
大きい魚体は5〜6キロもあるので私としては竿のしなりを見ているだけでも楽しめました。
<死屍累々>
産卵を終えたサケは命尽きます。
膨大な数のサケが産卵受精を終えた魚体を内陸の自然界に還元します。
太平洋と河川源流の間の循環をつかさどるという大きな仕事を彼らはしているのです。
酒の肴にそのイクラだけを失敬している人間は何者でしょうか。
せめて川の自然を壊さないように努力をしなくてはいけないと思います。