備中沢住民アセス 鳥類調査 2007.11.28
秋から冬へと移り変わる備中沢を朝7:00~午前中いっぱい5人で歩きました。
新聞報道では県がこの予定地の約3割を買収したとのことでしたが、我々からすると
「まだ3割」という気もします。
地権者が変わろうとここを住処とする多くの生き物達にとっては何の変わりもありません。
いつもと同じ冬を迎え、また何年も、何年も同じ移ろいを繰り返し続ければよいのです。
妙に空のきれいな一日でした。
<稲わらの積んである冬の田の風景>
備中沢沿いの田んぼも今では機械化が進み“はって掛け”をする農家は少なくなりました。
稲を刈り終わった田にこのようなオブジェを作っている人は残り少ない“非コンバイン農家”です。
生活のあり方が風情を生み出していた時代の残像かもしれません。
<ツグミ>
渡り鳥は何を目安に渡りを開始するのでしょうか。
ここ数年“遅刻の常習者”といわれたツグミが早くも到来しています。
何らかの自然現象を予見しているのでしょうか。
<キクイタダキ>
沢の中流部でシジュウカラと一緒に行動していました。
(私は)標高の高い山に住む鳥と思っていましたが冬にはこんな里山にも移動してくるようです。
日本の野鳥の中ではもっとも小さい鳥です。
<彩雲>
吉凶を知らせる雲とも言われているようです。
私のカメラ(DSC-H7)でもかろうじて虹色をキャッチできました。
妙に空のきれいな一日でした。<空1> <空2>
<カエデ>
年によって紅葉の色具合は違います。
私は今年の色合いは良いと思います。
備中沢 一の沢合流部の大カエデも見事でした。
<谷間の紅葉>
鳥を見て、虫を見て、足元の植物を見て歩いていると、つい景色を見逃しがちです。
今は見るものが少ない分、余裕で木々や空を眺めて歩けました。
<落ち葉のアート>
誰が作ったのか。
山のコダマが作ったのか。
切ない芸術ですが、だから、いとおしいと感じるのでしょうか。
<アキアカネ天寿> <ウラギンシジミ♀>
昆虫の姿もトンと見かけなくなりました。
枯葉を浮かべた沢の流れにアキアカネとウラギンシジミを見つけました。
アキアカネは産卵を終え、水にその身体をゆだねていたようです。
ウラギンシジミは成虫越冬をするので、水面に浮いていた“落ち葉の舟”を岸に上げてやりました.
<ノダケの種> <サラシナショウマの種>
寒さとともに花こそ見られなくなってきましたが実生(種)にも美しいものがあります。
ノダケはまるで花が咲いたようにウスムラサキ色がきれいでした。(たぶん花ではないと思います)
サラシナショウマはドライフラワーになりそうなキャラクターと感じました。