里山公園の新たな発見(国内逸出植物?)

家と畑の間の荒れた雑木山が整備されて里山公園になったことは3月の記事に書きました.
歩きやすいことと,ともかく林床の植物がほぼ刈り払いされた状況なので早春に芽生えるスプリングエフェメラルから始まり,その後 芽を出し始める植物たちも順を追って観察できるという貴重な体験をさせもらっています.
そのような状況の中の観察から,「この辺には無いのでは」という植物が2種見つかっているので報告します.

セリバオウレン(コセリバオウレン?)


公園内のヒノキ林林床に自生していますが,県内の専門家の方からは地域的に見て栽培逸出の可能性が高いとの指摘をいただいています.自生と逸出の違いには考えさせられます.鳥が運んだら自然で,人が運んだら逸出?果たしてここに種を運んだのは何者だったのか.永遠のなぞです.





ハマクサギ

先日,見慣れぬ葉形の樹木(幼木)に出会い,名前を調べたのですが分かりませんでした.
今回,ヤフー知恵袋のお世話になって回答をいただきました.九州の方からでしたが「ハマクサギ}とのこと.ネット上の画像は正にそれでした.
しかし,分布を調べると,近畿地方以西となっています.
愛知県では,「分布の東限なので自生地が少なく絶滅危惧種」となっています.
その後,さらに現場周辺を調べてみてこの実生を成らせていると思われる母樹をみつけました.

地主さんから昔植栽したという情報もいただきました.
状況は分かったのですが,実生から発芽して成育しているという現状は,生育限界を一気に400キロくらい飛び越えて可能なものなのか.これもなぞのまま終わるのでしょうか.