野菜の生長

秋は,多品種栽培のバンビ農園にとっては「真面目」が要求される季節です。
蟻とキリギリスのような話ですが、「秋」は「冬」へ向けての蓄えをしなくてはなりません。

イモ類などのように「収獲しての貯え」という物もありますが
冬でも畑に 置いておける野菜はベストタイミングでの播種、管理が要求されます。
小松菜、ホウレン草、アブラ菜などは北関東のこのあたりでも露地の冬採りが可能な野菜です。
ただし、早播きすぎれば厳冬期前に大きくなりすぎてしまい耐寒性も失われ食味も落ちてしまいます。
また遅まきで小さいままで厳冬期に入ってしまうと成長が止まって出荷サイズに至らないということになってしまいます。

以前は10月の10日ごろがこれらの播種適期と考えていたのですが、温暖化の進行とともにいくらか後へずれてきているような気もします。また耐寒性の弱い作物も結構「ものに成ってしまう」ということも多くなっています。
ありがたいような怖いような話ですが。

9月下旬の畑の一部です。

秋物野菜の播種、定植もひと段落したところです。
左の上の隅から、ブロッコリー、白菜、終盤のオクラ、レタス類、ダイコン、キャベツ、ダイコン、カブ、小松菜、白菜、終盤のニラ。

10月下旬。これらが一ヶ月経つと急激に成長しほとんどが収穫適期に入っています。

今年は、天候に恵まれすぎて豊作貧乏が予想されましたが案の定、昨日のニュースで野菜の価格下落が報道されていました。

ボーナスが減ったサラリーマンも大変でしょうが、作っても収入にならない農家はもっと大変です。基本給もありませんから。