この夏の農園の動植物一挙公開

農に勤しむ者、使わせてもらっている農地や周辺の自然環境には出来る限りの責任を持つべきであろうと、この頃思っています。

人の、平和に生きる権利も、命の重さも分からないではありませんが、どんどん小さく、そして汚くなってゆく地球の行く末に一抹の不安を感じる人は少なくないことでしょう。

増大危惧種と化した人間の営む農業が人間の都合だけで行われてゆけば、それが生物多様性のバランスにどのような影響を及ぼすのか、想像力の限りを尽くして考えなくてはいけないのではないでしょうか。

大規模な開発行為には環境アセスメントがあり、国、地方には絶滅危惧種の一覧が整備されていますが、その一方農耕地という広大な環境の管理については、「人間が生きるため、食べるため」という御旗の基にイケイケドンドンのずさんな扱いが行われているように思えてなりません。

生産効率、安定生産、などの面からしか農業について考えられないのは人間的愚かではないでしょうか。

例えば、現在我々農業者が環境中に撒き散らしている化学物質の総量がどれほどになるのか、私はその数値を知りませんが知ったら唖然とするに違いありません。

それらのことがもたらす環境への負荷を現場にいる百姓は出来る限りの努力をして認識すべきです。

農業の近代化と競争原理はおのずと大規模農業への形態の変化を促しています。

広大な面積を単一植生にする土建業的農業が求められているかのようです。

生物の多様性が健全な環境の根源であり、それを壊さないことが私たちの最大の責務であると気が付いた者は、初めの一歩として自分の関わる環境の生き物の存在を認識する努力をして見ましょう。

生物の多様性は目に見えるものではないかもしれません。
個々の生き物の存在は見ようとすれば見えますが、それらが織り成す生命圏全体は私たちの眼には見えないのかもしれません。

多様性の醸し出す安らぎを感じることが初めの一歩。
見ようとしないと見えないものがたくさん有ります。
見ようとすれば見えるものがたくさん有ります。

余計なお世話かもしれませんが、私が見つけた農園の自然(切り取った瞬間ですが)を見てみてください。

いとおしく、慈しむべき生き物達の存在の証です。

<聖> <仏陀> <妖精>

続けて読んでみましょう。

セイブッダヨウセイ

・・・・・・・・・・・・・・<生物多様性

大切なものなのではなくて、これこそが<神>なのかも知れませんね。

(私は宗教家を目指してはいません。あくまでナチュラリストファーマーの道を歩みます。
念のため。)

この語呂合わせ。著作権を主張したりしませんので、<生物多様性>という言葉がより世間に認知されるようにどんどんご活用下さい。

えっ、誰も使わない? 
そんなこといわずに使ってください。

    
それでは一挙公開。行きます。(写真をクリックすると種名が分かります)



1、ヘビトンボ・・蛇でもトンボでも有りません。カゲロウやトビケラに近い仲間ですがヘビトンボで一つの目とされています。
畑周りに水路や廃田があるのでそこが幼虫の住処になっています。(2009−05−27)
                                       2、ヒトツボクロ・・ランの仲間です。畑周りの林床にひっそりと生え花をつけます。「ここにあるよ」といわれても見えない
ほど目立たない植物です。

                                        3、ヤマセミ・・家の前のため池に年に何回か姿を見せます。個性的な姿なので間違える事はありませんね。(2009−05−30)
    
                                       4、ミシシッピーアカミミガメの産卵・・街で売られているミドリガメが大きくなると30センチくらいになります。日本の環境でも繁殖し、現在外来指定動物に登録されています。我が家の傍の路上で産卵のための穴掘りと思われる行動をしていました。