カワセミ2回目の繁殖
農園内で今年2回目のカワセミの繁殖が確認されました。
一回目は6月11日のブログにも書きましたが、造りかけの芋貯蔵用室(むろ)の工事現場でした。
昨年もここで繁殖しようとしていた(結果は失敗だったようです)ので、毎年ここで子育てされては工事が先に進みません。
ものは試しと、20メートルほど離れた場所に同じような土壁を作りカワセミ誘致を試みました。ご丁寧にそれらしい穴まであけて。
そして6月24日、新しい土壁正面の枯れたナツツバキに木の枝に、魚をくわえたカワセミの姿を見つけました。(何枚も撮ったのにピンが合いませんでした)
餌運びが始まっているという事はすでに雛がかえっているということ。
今回もちょっと失礼して巣穴の中を確認させてもらいました。
(2mほど離れたところからビデオカメラのテレマクロを利用して撮影)
孵化してからどれくらいでしょうか。まだ赤ん坊(ヒヨコ?)です。
その後順調に給餌活動は続きます。
同時に2羽が来ていることもありました。(これもピン甘です。)
この光景を是非写真に撮りたいと、私の高校時代の生物部の先輩が撮影機材一式を抱えて埼玉からやってきました。梅雨の雨間をかいくぐっての7月6日のことでした。
この写真を何点か紹介させていただきます。
このカワセミの巣穴のすぐ脇に私が掛けたシジュウカラの巣箱では子育てが始まっていました。カワセミ撮影中の先輩が見つけて撮ったおまけのショットです。
第一回繁殖に利用された巣穴の中も覗いて見ました。
食べたものの残骸などは見えず、カマドウマの巣になっていました。
この日から4日目の7月10日、対岸に数羽のカワセミの姿がありましたが、仕事が忙しくてゆっくり見ていられませんでした。
翌11日、はっきりと対岸に巣立った雛を確認しました。
対岸までの距離は50メートルくらいありますが、親鳥が幼鳥に給仕している風景は何とか確認できました。
あるときは、まるでダイビングの仕方を教えているかのように何回も親鳥が水面に突っ込んでいました。模範演技かもしれませんね。
1回目の繁殖ではこのような光景はほとんど見られませんでした。おそらく2回目の繁殖のため早々にこのエリアから移動して(追いだした?)しまったのではないかと思います。
7月の20日にはこちら側の岸で餌を捕っている幼鳥の姿を見つけました。
うちのニワトリ小屋の中から見える場所だったので至近での撮影が出来ました。
こんな小さな魚を取っていました。
親鳥の方は、子どもたちの給餌、採餌訓練をしながらも、また巣穴前の梢に停まっている姿をよく見るようになりました。(7月15日撮影。かなりやせて疲れているようにも見えます。)
3回目の繁殖に入るのでしょうか。
7月20日には、ビデオカメラの据え置きで巣穴に出入りしている様子を確認しました。
入ってから出るまで14分もかかりました。
勝手な想像ですが産卵かな、と期待しています。
7月27日現在、巣穴前でかわせみの姿を見ることはなくなりました。
やはり3回はきついと判断したのか。
続報を期待してください。
最後に今回の繁殖における疑問点を一つ。
1回目の巣立ちが、6月3日。
2回目の孵化の確認が6月25日。
この間が22日しかありません。
抱卵が20日間とすると、残りは2日。
1回目の巣立ちの前に、2回目の産卵が始まっているのでしょうか。
我が家で観察された2回の繁殖が別の固体(少なくともメスは)の可能性もあります。
この辺については固体を識別する何らかの方法を用いないと無理ですし、ずっと繁殖につき合う寺時間的余裕が必要ですね。