ホタルのカゴつくり

ホタルの季節になりました。
我が家の周りにもすばらしいポイントがあって今頃は100匹超の乱舞が見られます。
子供とそのポイントに通うようになってもう7〜8年になります。
いつの間にか子どもの数は三人に増えていますがホタルも健在です。

友人からホタル関連のイベントにお誘いがあったので子どもを連れて参加してきました。
麦のわらで作るホタル用の虫かご作りです。

講師は地元のおじいちゃん、おばあちゃんです。
虫かごなど、お金を出して買うという選択肢の無かった時代の、当たり前の手作りの技。
便利すぎる生活で、そんな感性も退化してしまった私たちですが、出来の悪い生徒にも優しく教えてくれました。

材料は小麦や大麦のワラです。ワラは生活必需品を作るのにも大活躍でしたがこんな子供たちの遊び道具にもなっていたのです。
手元にある材料で新たな機能を作り出してしまう技の時代から、100円で何でも買える今の時代と、この変化はゆで蛙のように私たちを無能の人に変えてしまったようです。

担当の先生からは小麦と大麦の違いや、麦焦がし、石臼製粉の説明がありました。


このかごを作った日の夜、子供の発案でホタル狩に行きました。
ムギワラの隙間をひろげてかごの中に入れたホタルは明るく光っていましたが
しばらくすると大きめの隙間から這い出したホタルはスーッと飛んでいってしまいました。
エコロジーなホタルカゴはやっぱりホタルにもやさしいんだなと皆で納得。
空のかごをぶら下げて我が家へと帰りました。